麻酔は局所麻酔で行えば、胎児への影響は少ないです。ただ、手術の安全のためにエックス線検査が必要になる場合がありますが、妊娠初期でなければ、腹部に被ばく防止の覆いをしてもらえれば大丈夫です。抜歯の時期としては、妊娠が安定している4カ月から7カ月の間をお勧めします。妊娠3カ月までは薬の影響が心配で、8カ月以降では、治療中の姿勢が腹部を圧迫し、早産の危険性が考えられるからです。抜歯後の化膿(かのう)止めの薬なども、より影響の少ないものを歯科の先生が選んでくださると思います。大切なのは、妊娠していることを歯医者さんにきちんと伝えて、その上で治療してもらうことです。