動物実験では、放射線がさまざまな影響を胎児に及ぼし、大量に使用すると奇形動物が生まれやすいことが知られています。しかし、動物実験で使用するエックス線の量は、一般的にヒトの診断で使用する数百倍もの量です。赤ちゃんが骨盤を通れるかどうかを調べるエックス線検査は、出産予定日近くになってから行い、赤ちゃんと骨盤の大きさを前後と左右から2枚撮ります。これは分娩(ぶんべん)方法を決定するうえで重要な検査です。36週以降ですので、1回の撮影では、胎児に異常が起こるなど赤ちゃんへの影響は考えなくていいといわれています。