妊婦さんの水分摂取量過多は循環血液量の増加につながります。また、増大する子宮が膀胱（ぼうこう）、尿管、腎臓を圧迫して、下肢にむくみが出やすい状態をつくります。水を飲むだけで太るわけではありませんが、水分を多く取る妊婦さんは、塩辛い物が好きで塩分を取り過ぎること、カロリーの多い物を取って太る傾向にあること、さらに妊娠糖尿病などの合併症につながることがあります。一般的に、１日に必要な水分量は2800ミリリットルぐらい（食品中の水分も含む）で、むくみが出る場合はそれ以上に取っていることになります。特に夜寝る前には水分をたくさん取らないこと、ジュースや清涼飲料水には想像以上にカロリーがあるので、取り過ぎないように注意して、冷やした麦茶や氷をうまく使ってみてください。