流産の原因の多くは、受精卵の異常にあるといわれています。前回が妊娠12週以前の早期の流産なら、そのほとんどが精子と卵子の受精の過程での胎児の染色体異常が原因であり、今回の妊娠は十分可能と思います。妊娠12週以後の後期流産は、子宮頸管(けいかん)無力症、細菌性膣(ちつ)炎による子宮内感染症(絨毛=じゅうもう=羊膜炎)との関連が疑われます。この他にも子宮奇形、母体の病気、ホルモン異常、無理な日常生活なども原因になりますので、流産の原因を確かめておくことは必要でしょう。主治医の先生とよく相談して、そのための検査を十分にしてもらうことが大切です。