妊娠中、授乳中、妊娠を計画中の方も新型コロナワクチンを接種することができます。ただし、妊婦については安全性に関するデータが限られていることから、メリットとデメリットをよく検討してワクチン接種を判断することが大切です。日本産婦人科学会は「感染リスクの高い医療従事者、重症化リスクのある肥満や糖尿病などの基礎疾患を合併している妊婦はワクチン接種を考慮する」と提言しています。米国のデータ(3月1日時点)では、ワクチンを接種した妊婦は3万人を超しており、局所反応や全身反応について、一般の人と大差はなかったと報告されています。現在日本で使われているワクチンは、生ワクチンではないので接種による感染の心配はありませんが、妊娠中のワクチン接種は妊娠12週以降にすること、母児管理のできる産婦人科施設で接種することをお勧めします。