高知県でも新型コロナ感染が急増しています。妊娠中に注意すべき点を教えてください。

一般的な感染対策、①不要不急の外出を控える ②マスク着用 ③頻回の手洗い ④人混み(3密)を避ける ― を徹底してください。家庭内に感染疑いの人が出た場合は、まずは主治医(産科)に相談した上で、感染疑いの人とは「接触をできるだけ避けて別室で過ごす」「タオルや食器の共用は避ける」「家庭内でもマスクを着用し、距離を空ける」などの感染対策をしっかり行ってください。妊娠中の感染は重症化するリスクが高く、入院管理が必要です。特に高齢(35歳以上)、肥満(BMIで30以上)、喫煙者、高血圧・糖尿病・ぜんそくの基礎疾患を持つ妊婦がハイリスクです。また、中後期の感染では帝王切開の可能性や早産のリスクが高く、新生児は新生児集中治療室(NICU)に入る事例が多いと報告されています。コロナ感染がさらに猛威を振るうようになれば、妊婦の方でもワクチン接種を考慮する必要があります。