腰痛の原因として、卵巣のう腫や子宮筋腫の合併、あるいは椎間板ヘルニアなどの整形外科的な合併がありますが、それらを除けば、妊娠の進行に伴う子宮・胎児の急激な発育によるものです。腹帯をしているなら、巻き方を変えたり、立つ姿勢や座る姿勢などにも注意して腰部に負担をかけないようにしましょう。また、同じ姿勢を長く続けない、椅子は深めに腰を掛ける、寝るときはやや硬めの布団を使うなどにも気を付けてみてください。靴はヒールの低い、安定性のあるものを選び、ハイヒールは厳禁です。妊娠後期には、母親自身の体重増加により、体のバランスを保つため、腰椎より骨盤にかけての負担が多くなって腰痛が起こります。温めたり、マッサージをして腰の血液循環をよくしたり、ストレッチ体操をしてみるのもいいと思います。