刺激物とは、塩、こしょう、わさび、からし、香辛料だけでなく、みそ、しょうゆ、梅干しなど塩分の強い物を指します。塩分やナトリウムを多く含む食品を取り過ぎると水分の取り過ぎを招き、むくみの原因となります。さらに、妊娠中は、血管の収縮により高血圧を引き起こし、ひいては妊娠高血圧症候群に移行する可能性が高くなります。妊娠高血圧症候群は、赤ちゃんが栄養補給をする胎盤の機能が悪化して低出生体重児の原因となり、最悪の場合、子宮内胎児死亡の可能性も出てきます。そのため、妊娠中は刺激物をなるべく控えた方がよいでしょう。また、野菜や果物をたくさん取ると、カリウムがナトリウムと拮抗(きっこう)する作用があります。従って、妊婦さんはいろんな種類の野菜を組み合わせて、薄味の食事を取ることが大切だと考えます。