妊娠初期の出血は、月経様出血、流産、子宮外妊娠、胞状奇胎などの可能性があります。現在、胎児に異常がなく、その出血が妊娠後最初の月経予定日の頃で、ごく短期間だった場合は、着床時の月経様出血と思っていいでしょう。受精卵が子宮の内膜に着床する時に起こるホルモンが原因で出血することがあります。一方、下腹部の痛みと少量の出血があったら、切迫流産の可能性があるので、すぐに病院へ行って診察してもらうことをお勧めします。ただし、妊娠初期は全く痛みもないこともあり、この時は出血だけが手掛かりになります。褐色のおりものや、ちょっとでもおかしいと思ったら医師の診断を受けてください。妊娠初期の出血はおよそ20%の妊婦に見られます。原因はいろいろですが、胎児の心拍が確認されればその90%の人が妊娠の継続をします。胎児心拍は、超音波検査にて、妊娠6週ぐらいで確認できます。ですから、超音波で胎児が確認され、胎児心拍が確認されれば出血していても、必ずしも流産には至りませんが、自宅での安静が大切です。主治医によく相談してみてください。