まずは、妊娠の安定期に帰省先のお医者さんで一度健診を受けて、分娩(ぶんべん)をお願いしておいた方がよいと思います。帰省するときは、現在の主治医に情報提供書をもらって、妊娠30週すぎにはお帰りになることをお勧めします。「出産は100%安全」と考えがちですが、赤ちゃんが無事に娩出されるまでは予断を許しません。そのため、里帰りを考えていらっしゃるご夫婦も出産に対するリスクマネジメントを実践する必要があります。妊娠後期の実家への移動、特に長距離移動の場合は妊婦さんの身体的な負担を考えて、余裕を持って行くようにしましょう。新型コロナ感染が拡大している時期です。分娩をお願いする産科の先生と緊密に連絡を取り、少し早めに帰省した方がよいと考えます。