葉酸は、ホウレンソウの中から見つかったビタミンB群の一つで、人間の細胞を作るために必要な核酸を合成したり、血液を送る作用があります。妊娠の１カ月以上前から妊娠３カ月までの間に、葉酸をはじめとしたビタミン豊富な栄養バランスのいい食事を取ることが、赤ちゃんにとっては重要です。アメリカやイギリスの研究では葉酸摂取によって、胎児神経管閉鎖障害の発生を10分の１に減少させることが報告されています（二分脊椎や無脳症の減少）。月経が遅れて妊娠に気付く頃には、既に赤ちゃんの内臓が出来上がりつつあります。妊娠が分かるよりも前から葉酸はぜひ取りたいものです。厚生労働省では、妊娠を計画している女性に対して、食品からの摂取に加えて、栄養補助食品からの葉酸摂取も推奨しています。