赤ちゃんは、妊娠中期まで羊水の中を自由に動き回っています。妊娠6カ月の健診では、頭位と骨盤位の赤ちゃんはほぼ同じくらいの割合です。しかし、その後、頭位になる赤ちゃんが多くなり、妊娠8カ月では骨盤位は20％以下になります。そのため、妊娠30週くらいまでは、骨盤位と分かっても自然に治ることが多いので、特に治療する必要はありません。妊娠30週を過ぎても骨盤位の場合は、胸膝位（きょうしつい）を取るなどして頭位になりやすくします。また、治るまで腹帯を外しておいて、頭位になったら腹帯できっちり締めるという方法もあります。逆子が遺伝するというのは、骨盤位の原因の一つに、母体の骨盤が関係する場合があり、体格が遺伝するためにいわれているのだと思います。