水っぽいおりものというのは、破水前の状態とか子宮の入り口の感染が考えられます。破水は胎児を包んでいる膜(卵膜)が破れて、羊水が膣(ちつ)へ出ることをいいます。卵膜の破綻により、膣内の細菌が子宮に感染するだけでなく、胎児にも感染する可能性や、感染がなくとも羊水の減少によって臍帯(さいたい)が圧迫されて、胎児へ酸素がいかなくなることもあります。胎児が大きくなっていれば、なるべく早くお産にしますが、まだ小さい場合には問題です。水っぽいおりものが出たときには、破水の可能性があるのですぐに医師に相談してください。近年、破水の原因として、炎症が考えられています。膣から細菌などが入り、炎症が卵膜に波及して破水してしまうことがあります。妊娠中の性行為なども避けた方がよいと考えます。