流産の原因には、胎児側の異常、子宮内の感染症、子宮奇形、子宮筋腫、母体の内科的疾患などがあります。この中で最も多いのは胎児側(受精卵)の異常です。多くは染色体の異常で、 ダウン症や18トリソミーなど、いってみれば、もともと育たない受精卵ですので必要以上に心配することはありません。産婦人科の医師から妊娠と診断されると、すでに新しい家族ができたと思われがちですが、10~18%程度は流産することも知っておく必要があります。最近では、超音波検査による診断方法が確立され、胎児の予後がよく分かるようになっています。流産を2回以上繰り返す場合は原因を究明していく必要がありますが、主治医によく相談して今回の妊娠が良いお産に導けるようにアドバイスをもらってみてください。