羊水の量は妊娠後期で一般的に500mlぐらいですが、800ml以上になった場合を羊水過多といいます。多くは、妊娠24週から31週ぐらいに現れますが、単に羊水が多いという場合がほとんどです。ただ、胎児が巨大児であるとか、奇形があるような場合(特に消化器系の異常)、多胎妊娠のときにも羊水過多となります。羊水の量は、超音波検査で赤ちゃんと子宮の壁の間の距離を測って推測しますが、この測り方は誤差が多く、正常な妊娠でも羊水が多いと言われることも少なくありません。胎児に異常がない場合は、1~2週間おきに羊水量の増減を見ていくことが大切です。羊水過多では前期破水や早産を起こすこともあるので、きちんと定期健診を受けるようにしましょう