妊娠経過にともなって起こる血液や循環器の変化に母体が適応できなくなった場合、手足のむくみ、高血圧、タンパク尿などの症状が出ます。このどれか一つでもあれば妊娠中毒症といいます。軽度の場合は食事療法と安静を中心に、1週間に200~300gの体重増加に抑えてください。頭痛やめまいなどがあれば、すぐにかかりつけ医で診察を受けましょう。妊娠中毒症が悪化した場合、胎児の発育が遅れたり、ときには早産・死産ということもあります。予防のためには、日ごろから塩分やカロリー制限をして食生活に気を付けることが重要です。むくみや体重、血圧のチェックは自宅でもできるので頑張ってみてください。