米疾病対策センター(CDC)によると、主な副反応は、局所の痛みが最も多く、2社のメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンともに80%を超えています。次いで局所の腫れ、発赤、かゆみなどはいずれも10%以下です。一方、発熱などの全身反応の検証では、体のだるさ、頭痛、筋肉痛が2社のワクチンともに1回目で20〜30%、2回目で50〜60%、寒気、吐き気、発熱は1回目が10%以下ですが、2回目は30〜40%と高率です。局所の反応頻度、全身の副反応ともに妊婦と非妊婦で有意な違いはありません。一番気になる赤ちゃんへの影響はというと、流産が29件と最も多く報告された妊娠関連有害事象でしたが、その数は既知の自然発生率の範囲内でした。それ以外での前期破水、胎児水腫、早産、死産なども、自然発生率と差はありませんでした。今後、日本でも感染が拡大すれば、米国同様、妊娠中のワクチン接種が希望者には勧められる可能性があります。