障害児が生まれてくる原因は多くの場合、分からないのですが、環境よりも注意したいのは、①妊娠初期の感染症と薬剤、化学物質の摂取、放射線被ばく②糖尿病などの妊娠合併症③双胎妊娠といった障害児を生む原因となりやすい妊娠中の経過異常です。また、妊娠初期は、妊娠に気付かず体調不良を訴えることがあります。微熱が続く、吐き気、嘔吐(おうと)などの消化器症状がよく認められ、そのため、薬を飲んだり、エックス線を撮ってしまうといったことにも注意が必要です。妊娠前に風疹などの抗体の有無を調べる、人混みに出掛けるのを避けるなどは、感染による奇形発生呼ぼうとなりますし、妊娠前から葉酸を摂取することにより、胎児の神経管閉鎖障害をへらすことができます。これらのことは、妊婦さんのより慎重な行動で防げると思います。