赤ちゃんは、妊娠中期まで羊水の中を自由に動き回っていて、妊娠6ヵ月の検診では、骨盤位(逆子)の赤ちゃんが4割程度います。その後、頭位に定着する赤ちゃんが多くなり、妊娠8ヵ月では15〜20%程度となります。ですから、妊娠30週ぐらいまでは、骨盤位でも自然に治るケースが多いので、特に予防する必要はありません。妊娠32週になっても骨盤位の場合は、胸膝位(きょうしつい=骨盤位を治す体操)を取るなど頭位になりやすくしたり、逆子が治るまで腹帯を外しておいて、頭位になったら腹帯できっちり締めるという方法もあります。いろいろな方法を試しても、それでも骨盤位のまま分娩(ぶんべん)する人も4〜5%います。逆子が遺伝するというのは、母体の骨盤が関係する場合があり、体格が遺伝するためにいわれているのでしょう。