健常人では腎臓に血中のブドウ糖が漏れ出ない仕組みがあり、尿の中に糖が出ることはりませんが、妊娠中は腎臓から血液中の糖が尿に漏れ出やすいため、尿糖が陽性になることが多くあります。ただ、妊娠により糖尿病も起こりやすくなるので、検査をした方がいいでしょう。検査は、空腹時に糖液を飲んで、その前後の血糖値を測定する糖負荷試験で判定します。糖尿病と診断されなければ、心配せずに今までの食事を続けてかまいません。ただし、過食にならないように、1日の平均カロリー量が多過ぎないか、運動不足になっていないかなど常にチェックして、取り過ぎを防ぎましょう。妊娠糖尿病は胎児に影響して、巨大児の出産、先天奇形、胎児死亡などが起こりやすくなります。妊娠中の過食、間食の制限、運動不足にならないようにしましょう。